打楽器アンサンブルとその作品について打楽器アンサンブル時代の幕開け

「打楽器」それは最も古い時代から人が手にし、心を表現した楽器たち...。

それは世界の民族音楽、クラシック、ジャズ、ポピュラー音楽、それぞれの音楽の進展と共に、

打楽器はさまざまな方法でその時代の音楽に「活力」を与えてきました。

しかし、打楽器だけの音楽が作曲家によって一つの演奏形態として認知されるようになったのは、

今から70年程前のことでしかありません。その発端となった作 曲家には、フランス人として生まれ、

後にアメリカに帰化した、エドガー・ヴァレーズ(Edgard VARESE)がおり、彼の作品としては

「イオニザシオン」(1931年)があります。彼は旋律,和声,形式などの伝統的と思われるもの

一切を用いずに、 音の色彩、強弱、リズムの性質を中心に追求することによって、

つまり、以前の手法に頼らずとも打楽器によって音楽が成り立つことを提示することによって、

打楽器音楽時代へのドアを開きました。


その後、30年を経て、現代打楽器音楽を専門に演奏するアンサンブルが1961年にフランスの

ストラスブールで結成されるようになり、これがパーカッショ ン・グループのパイオニアとしての

役割を演じてきた「Les Percussion de Strasburg (レ・ペルキュシオン・ドゥ・ストラスブール)」です。

まさに時代が彼等の活躍を待っていたと言えるのは、P.ブーレーズ、O.メシアン、I.クセナキス、

K.H.シュットクハウゼンを始めとする、20世紀をリードしてきた著名な作曲家たちが、

こぞって彼等のために新曲を備えたことからもそのことをよく 理解することができます。

彼等はそのレパートリーを手にして世界中を幾度となく巡り、至る所で打楽器旋風を巻き起こして

きました。彼等のために作曲された 曲数はすでに数百を数えることができます。

こうして、20世紀の音楽の歴史は、打楽器におけるその足跡をもって語ることができるほど、

その重要性は日増しに高くなっています。今日においては世界各地 に打楽器アンサンブルが組織され、

現代音楽の重要な分野の一つとなっています。日本においても幾つかのグループが活動を行っており、

欧米の作曲家だけでな く、邦人作曲家の方々も打楽器アンサンブルに対して意欲的な曲を

提供してくださるようになり、私個人、打楽器奏者として、打楽器音楽文化の啓蒙、

発展を非常に嬉しく思っています。


次回からは、パーカッション・アンサンブル曲の簡単な紹介をしていきます。

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