アメリカ最大手のパーカッション雑誌で絶賛。
マリンバ、ヴァイブ、ティンパニ、チャイム、ゴング・・・打楽器だけで、日本発のアジアティック・サウンドから、アメリカンスタンダードの軽快さ、圧倒的なボリュームまで、パーカッション・アンサンブルの面白さが堪能できる。中でも表題作「ケチャ」(西村朗)は、バリ島の民俗音楽をモチーフとしながらも、現代の感性に貫かれた西村ワールドを代表する作品のひとつ。緊迫感漂うイントロダクションから豪雨を思わせるクライマックスに至るまで、同時代の静かな絶望感と激しさが感動的な現代パーカッション・アンサンブルの傑作。
曲目
1. オプティカルウエーブ(6人の打楽器奏者のための):松下功
2. アフタ・ストゥーバ!:マーク・フォード
3. ケチャ 6人の打楽器奏者のための:西村朗
4. セレブレーション&コラール:ニール・デポンテ
5. ゲインズボロー:トマス・ゴーガー
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ミュージシャン・スタッフ
上野信一 &フォニックス・レフレクション
レビュー
曲のリズム要素は、インドネシアのバリ島の民俗芸能である「ケチャ」のリズム分析に基づいており、早いテンポでの16分音符単位の打点のずらしによる一種のリズム・ホケトゥスが、発声(チャッ・チャッ・チャッ)を伴う4人の奏者(ボンゴ・コンガ等)によって、全曲を通して奏される。その背後の2名の奏者は、ティンパニとチュブラーベルズによって、一層劇的な対話を展開する。それは、ラーマーヤナの物語によるバリ島の舞踊劇をイメージしつつ作曲されたものである。
今回のこのCDの演奏は、若々しい活力がみなぎり、リズム奏はシャープでヴィヴィッドである。またテンポ設定も快速でさわやか。ティンパニとチューブラーベルズの対話も表情豊かで音楽的な妙味に富んでいる。秀演に対し感謝をささげたい。
■西村朗(tk.5「ケチャ」についての寄稿)